構造化データとは?見えない部分のサイト設計をわかりやすく解説
Webサイトの制作や運用には、Webサイト上の見た目では分からない作業がいくつもあります。
私たちはそうした“裏側の設計”も含めて、日々サイトを整えています。
そのひとつが「構造化データ」と呼ばれる仕組みです。
普段目にすることはありませんが、検索エンジンにWebサイトの情報を正しく理解してもらうための設計です。
「構造化データとは何か」「SEOに関係があるのか」といった疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
まずは基本的な考え方から整理していきます。
目次
構造化データとは
【結論】構造化データとは
構造化データとは、Webページの情報の“意味”(会社情報・求人情報・商品情報など)を、検索エンジンに正しく伝えるための仕組みです。
SEOのテクニックというよりも、情報設計の基礎のひとつです。
もう少しだけ具体的に説明します。
私たちはサイトに掲載されている文章を読めば、
- これは会社概要
- これは求人情報
- これは商品情報
と自然に理解できます。
しかし、検索エンジンは人間ではありません。
高度な解析は行っていますが、文脈や前提を完全に理解しているわけではありません。
そこで、
- 「これは会社名です」
- 「これは住所です」
- 「これは募集要項です」
と、ロボットにもわかる形で“意味を明示する”必要があります。
構造化データは、検索エンジンにその意味を正しく伝えるための「翻訳機」のような役割を果たします。
一部の構造化データは「リッチリザルト」になるメリットも
検索エンジンに情報を正確に伝えた結果として、検索結果の表示が変わる(目立つ)という大きなメリットがあります。
普段Googleで検索をしていると、一般的な「ページタイトルと説明文」だけでなく、
- 求人情報が専用の枠で大きく表示される
- 商品の価格やレビュー(星マーク)が表示される
- 検索結果に動画のサムネイル画像が差し込まれる
といった、目を惹く検索結果を見たことがあるかと思います。
これらは、検索エンジンがページの中身を「ただの文字」としてではなく、「これは求人情報である」「これは商品情報である」と正確に理解できている場合に起こる、「リッチリザルト」と呼ばれる表示方式です。
リッチリザルトが活きやすい代表的な例
構造化データによるリッチリザルトが活用されやすい例を3つご紹介します。自社ならどう活用できるか想像しながらご覧ください。
1. 求人情報(Googleしごと検索)
採用募集のページに構造化データを設定すると、Google検索結果の上部にある専用枠(Googleしごと検索)に掲載される可能性が高まります。通常の検索結果よりも大きく目立つため、採用を強化したい企業様にとってメリットの大きい活用方法です。

2. 商品・サービス情報
ECサイトの商品ページなどに設定します。検索結果の文章の下に「価格」や「在庫状況」、「レビューの星マーク(★★★★★)」などが直接表示されることがあり、競合他社よりも検索ユーザーの目を惹きやすくなります。

3. 動画情報
自社サイトに埋め込んだYouTubeなどの動画ページに設定します。検索結果に「動画のサムネイル画像」や「再生時間」が表示されるようになります。文字だけの検索結果の中で非常に目立つため、クリック率の向上が期待できます。

その他
その他にも「会社情報」や「ブログ記事」等を伝える構造化データが存在します。検索結果の見た目を大きく変えるものではありませんが、SEOの基礎的な土台作りとして大切なデータです。
※構造化データを記述すれば必ずリッチリザルトで表示される、というものではありません。あくまで「情報を正確に伝えるための基盤」と考えるのが適切です。
参考:Google Search Central – Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ
実際の記述例(会社情報の場合)
では、実際にどうやって意味を伝えているのでしょうか。
構造化データは、技術的には「schema.org」や「JSON-LD(ジェイソン・エルディー)」という形式で記述されます。重要なのは形式そのものではなく、情報を整理し、意味を明確にするという考え方です。
参考までに、会社情報を構造化した場合の記述例は次のようになります。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社〇〇",
"url": "https://example.co.jp",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"addressLocality": "名古屋市",
"addressRegion": "愛知県"
}
}
</script>
少し複雑に見えるかもしれませんが、私たちがサイトの裏側でこうしたコードを設定し、検索エンジンが読み取りやすい状態を整えています。
AI時代のサイト設計という視点
検索の仕組みは年々進化しています。
Google検索自体がAI(機械学習)を活用していますし、生成AIによる要約表示も広がっています。
こうした環境において重要になるのは、「機械が理解しやすい形で情報を整理しておくこと」です。
AIは文章を解析できますが、構造化された情報はより明確に扱うことができます。
将来的に表示形式が変わったとしても、「情報を正しく構造化して伝える」という基本は変わりません。
その意味で、構造化データは一時的な施策ではなく、長期的な情報設計の一部といえます。
自社サイトを確認してみよう(リッチリザルトテスト)
「自社のサイトには構造化データが入っているのだろうか?」と気になった方は、Googleが公式に提供している無料ツールで簡単に確認することができます。
リッチリザルト テスト(Google Search Console)
上記のリンクにアクセスし、調べたいページのURLを入力して「URLをテスト」を押すだけで、そのページにどんな構造化データが設定されているかを判定してくれます。
まとめ
構造化データとは、Webページの情報の意味を検索エンジンに正しく伝え、情報の伝わり方を整えるための仕組みです。
例えて言うなら「体幹を鍛える」「基礎体力を整える」といったイメージでしょうか。目に見えるデザインではありませんが、サイトの基盤を整える重要な要素のひとつです。
私たちは、短期的な順位変動だけを目的とするのではなく、中長期的な情報設計という視点で必要な施策をご提案しています。
もし先ほどのリッチリザルトテストで「エラーが出ている」「設定されているはずなのに表示されない」など、ご不明な点がありましたら、状況に応じてご説明・ご提案いたしますのでお気軽にご相談くださいませ。
よくある質問
Q. 構造化データを入れると検索順位は上がりますか?
直接的に順位が上がるとは限りません。
ただし、検索エンジンが情報を理解しやすくなるため、間接的にプラスに働く可能性はあります。
Q. すべてのページに実装する必要がありますか?
いいえ。掲載している情報の種類や目的によって、必要な範囲は異なります。
求人を掲載していないサイトもありますし、EC機能(商品ページ)や動画がない場合もあります。
サイトの目的や情報の種類によって、優先順位は変わります。
運用状況や目的を踏まえたうえで、ご提案させていただきます。
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