「入社してみないとわからない」をなくす!ATTNOELの採用フロー

Webサイト制作会社、アットノエル代表の水上です。こんにちわ。

師走ですね。

おかげさまで年末らしく忙しくさせてもらっていますが、そんな中、アットノエルは、来年から一人新入社員を迎えます。

今までも増えたり減ったりを繰り替えしてきていますし、会社として社員が一人増えること自体は、特にめずらしいことではありません。

ただ今回の採用は今までと決定的に違う意識をもって取り組んだので、ブログに書いておこうと思います。

なんだかさも画期的な取り組みをしたかのような書き出しですが、やったことは面接に対する意識とかける時間を変えたという、ごくごく普通のことです。

あしからず。

逆に言うと、この部分が今まで甘かったという自分への戒めだったりもします。

できるだけ長く一緒に働きたい

長時間労働、という意味ではないですよ。笑

せっかく縁あっていっしょに働けるようになったのなら、3年、5年、10年と、長い期間いっしょに働ける人と出逢いたい。

コスト的な意味でも、そう考える経営者さんは多いかと思います。

会社に合わない人が辞めていくのは自然なことですし、一定数の入れ替わりは組織として健全だと思うけれど、必要以上に人が入っては辞め、入っては辞め、みたいな会社にはしたくありません。

「長い期間いっしょに働ける人材=会社にとって重要な人材」になる可能性は当然高いわけで、そんな人と出逢い雇っていきたい。多くの経営者さんと同じように、僕もそう思いますし、その確率を高めるには、採用までのフローにどれだけ注力できるかだと思っています。

一般的な採用フローに感じる違和感

例えば、求人サイトに広告を出して、履歴書の中から選考して、面接して、採用して、しばらくしてその社員が辞めて、「なかなか続かないね~」とか「いい人こないね~」なんて話をしばしば耳にします。

人材不足のこのご時世、仕方がないね~って。

このエピソード、ものすごく違和感がありませんか?

 

この違和感、恋愛に例えるとわかりやすいんですが、結婚相談所に登録して、プロフィールから選んで、お見合いして、結婚して、離婚して「あまり良い人じゃなかったね~」みたいな話でしょう?

でも恋愛の場合、そんなに簡単に結婚も離婚もできないから、事前にデートを重ねて、お互い良いところも悪いところもできるだけ理解して、それから結婚する。

 

じゃあ、なんで就職の時は「デート」しないの?

お互いの良いところ、悪いところをもっと理解し合おうとしないの?っていう部分にとても違和感を覚えるんですよね。

一緒に長く働ける人材を欲するには、あまりにも「運まかせ」な部分が大き過ぎます。

面接の目的

なので、今回の採用は今まで以上に、うちの良いところ、まだまだ改善したいところ、包み隠さずできるだけ伝えました。

いざ入社してもらった時に「想像と違った」「外から見るのと中から見るのとではやっぱり違う」「やっぱり入ってみないとわからない」みたいなギャップを可能な限りゼロにしたくって。それらが積み重なれば積み重なるほど、退職する理由になりえますからね。

だから、うちの良い部分しかアピールしないような面談は絶対にしない、そう決めていました。

そもそも良いことばかり並べたてればある程度求人はきます。採用もできます。でも僕がしたいのは、エントリーしてくれる人を増やすことでも、ただ採用することでもなく、「長く一緒に働いてくれる人」を採用すること。 入社前のイメージと実情との差が開けば開く程、(守秘義務はいったんおいておくと)今や簡単に拡散される可能性だってあります。

要はリスクしかない、そういうやり方は自分で自分の首を締めていることになるわけです。

 

うちは当然完璧な会社なんかではありません。

まだまだ創業数年の小さな会社。

良いところもたくさんあるけれど、まだまだこれから改善したり取り組んでいかなければならないことが山のようにある。

それらを包み隠さずありのままに伝えること。

このことを終始、意識していました。

面接にかける時間

多くのことを伝えたり理解し合うには、それ相応の時間が必要です。

今回採用した彼と会ったのは合計4回(ちなみに今までは1~2回の面談でした)

内訳は下記のとおりです。

1回目

僕からアットノエルの方向性と現状、まずは比較的ざっくりとした話をメインに。

それから、お互いの個人的な価値観(人生観や仕事観)などなど。

うちみたいな小さな会社は、社長である僕個人の性格や価値観も社風に大きく影響しますからね。

この時点でもう共感や理解がまったく得られないのなら、いっしょに働くのは難しいので。

2回目

より具体的な業務内容、使っているソフトやツール、財務状況までも赤裸々に伝えました。

1回目では話せなかった、より具体的で細かい話を補足しながら、Webサイト制作の過程、流れなど。

いざ働き出したときのイメージをよりリアルに想像してもらえるようにすることが目的です。

3回目

デザイナー、エンジニア、事務職含め、社員全員で食事会。

みんなでご飯を食べに行きました。

できるだけ素に近い状態を知りたかったし、いざ入社した時の距離感・バランスを知りたかったためです。

4回目

これまでの面談等をふまえて、お互いに気になったことを話したり、最終的な条件面の提示と本人の意思確認。

晴れて内定となりました。

試用期間

それでもやっぱり、一緒に働いてみないとわからないことも当然多く、さらにここから半年間の試用期間へと突入します。

恋愛で言えば、何度かデートし、ようやく正式にお付き合いが始まったようなものでしょうか。

今後、彼が会社に定着し、会社とともに成長していってくれることを楽しみにしています。

会社のありのままを伝える努力

ここ数年、色々な求人サービスが次から次へとどんどん出てきて、より便利になったり、コストを抑えることができるようになったりしています。少子化が決定的である以上、今後もまだまだいろんな求人支援サービスが出てくることでしょう。言っても大きな市場ですからね。

あ、求人にはWebサイトも大切ですよ!Webサイト制作・リニューアルのご相談はいつでも大歓迎です(笑)

関連記事:求人ページや求人サイトの制作で大切なこと

でも、ツールや広告媒体以前に、会社のことを知ってもらいたいという意識がもっと必要なんじゃないかなと思うんですね。

必要なのは採用フローを楽にするサービスや、無料のサービスなんかじゃなくって、かっこつけていいことばかり並べ立てるんじゃなくって、会社のありのままを伝える努力、その人を知る努力なんじゃないかと。 特にうちみたいな小さな会社は、人が一人増える影響は大きく、社長との距離も近い。

だからこそ、ここは絶対に手間暇を惜しんではいけない部分なんだと思います。

 

ウェブ業界、企業規模に関わらず、ただでさえ人手不足の今、そしてこれからの時代だからこそ。

今後も採用にはどこの会社よりも時間をかけて丁寧に取り組んでいきます。

 

後日談

2023年 夏。

このとき入社した彼は一人前のWebディレクターとして現在も活躍中。
アットノエルにとってなくてはならないスタッフの一人です。

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