インタビューコンテンツのつくりかた。制作の流れと重要なポイントを解説

インタビューコンテンツのつくりかた

「お客さまインタビュー」や「社員インタビュー」。話を聞いて文字に起こすだけ、と思われるかもしれませんが、実際には考えることとやることが意外と多いコンテンツです。インタビューは準備が8割。設計・編集・推敲の質が、コンテンツの価値を大きく左右します。本記事では、アットノエルが実際に行っているインタビューコンテンツの制作フローと、各工程で押さえるべきポイントを解説します。

この記事のポイント

  • インタビューコンテンツは「テーマ設定→対象者選定→設問設計→実施→編集」の10ステップで進む
  • テーマと対象者の選定がコンテンツの質を決める最重要工程
  • 編集では「読みやすさ」と「その人らしさ」のバランスを意識する
  • AIが普及した時代だからこそ、実在する人物の言葉には独自の価値がある

この記事が向く人・向かない人

向く人

  • お客さまインタビュー・社員インタビューの制作を検討している担当者
  • インタビューコンテンツの制作を制作会社に依頼しようとしている方
  • インタビュー記事の編集・推敲の考え方を知りたい方

向かない人

  • インタビューの撮影・映像制作に特化した技術情報を求めている方

インタビューコンテンツの制作フロー(全10ステップ)

ステップ1:テーマを決める

最初に決めるべきは「テーマ」です。

  • このコンテンツを通じて何を伝えたいのか
  • 誰に向けたコンテンツなのか
  • 読み終えたとき、どんな印象や感情を持ってほしいのか

これらが曖昧なままでは「何を質問すればいいのか」「どこを切り取るべきか」の判断ができません。思いつきで質問するのではなく、コンテンツ全体を通して何を届けるかを最初に言語化しておくことが大切です。

ステップ2:インタビュー対象者を決める

「話すのが得意そう」「お願いしやすい」という理由だけで対象者を選ぶと、テーマとズレてしまうことがあります。決めたテーマに沿ったエピソードを持っているか・語ってもらいたい視点や経験があるかという観点で選ぶことが重要です。

ステップ3:引き出したいことを整理する

テーマと対象者が決まったら「この人から何を引き出したいのか」を整理します。具体的なエピソード・期待する回答などを事前に書き出しておきます。ここを整理せずに進むと、インタビュー自体は盛り上がっても、後から文章にしようとすると軸が見えない、という事態になりかねません。

ステップ4:設問を設計する

引き出したい内容から逆算して設問を組み立てます。どんな質問をすれば話が引き出せるか・どんな順番で聞くのが自然かを考えます。この段階でざっくりとした構成もイメージしておくと、その後の編集がスムーズになります。

ステップ5:撮影準備・会場・日時を調整する

インタビューの様子を撮影する場合は、背景・光の入り方・服装のトーン・天候や時間帯なども重要です。これらは完成したページの印象を大きく左右します。「良いインタビューだったのに服装がカジュアルすぎてサイトの雰囲気に合わない」とならないよう、事前に準備しましょう。ボイスレコーダー等、録音機材の準備もお忘れなく。

ステップ6:事前に設問を共有するかどうか判断する

専門的な内容を含む場合や、話すことが苦手な対象者の場合は、事前に設問を共有しておくことで回答の質が上がります。一方でライブ感や自然な言葉を重視するなら、あえて事前共有しないという選択もあります。どちらが正解ではなく、目的に応じて選ぶことが大切です。

ステップ7:インタビューを実施する

対象者が緊張しないよう、雑談も交えながら場作りを大切にしています。設問通りに進まないことも多く、話の流れを見ながら質問の順番を変えたり、予定していなかった話題を深掘りするなど、臨機応変な対応が求められます。また、聞き出そうとするあまり対象者の話に質問をかぶせてしまわないよう注意が必要です。話すのが得意な人ばかりではありません。「待つ」のも聞き手のスキルです。

ステップ8:文字起こしをする

録音データをもとに文字データに起こします。この段階では難しいことは考えず、次の編集工程のための素材として、誤字脱字の修正程度にとどめてそのまま正確に起こします。AIの活用で昔より楽になりましたが、それでも録音時間の2〜3倍程度の作業時間はみておきましょう。

ステップ9:記事を編集・推敲する

会話として聞いていると理解できても、文章にすると分かりにくい表現は数多くあります。掲載する内容と削除する内容の判断・文法や言い回しの調整・見出しやコピーの追加・誤字脱字チェックなどを行います。

なお、方言や口癖はできるだけ残すようにしています。整えすぎると誰が話しても同じような文章になってしまうためです。読みながらその人が話している様子が目に浮かぶような記事づくりを大切にしています。

状態 テキスト例 解説
文字起こし(そのまま) 「うーん、やっぱり、なんていうか、情熱?みたいなものが大事だと思ってて。あの時はとにかく必死で、もう毎日走り回ってたっていうか、お客さんのところに行きまくってたんですよね、実は。」 意味はわかりますが、ノイズが多く要点がボヤけます。このまま記事にすると読者が離脱しやすくなります。
編集後 「やはり、情熱が大事だと思っています。当時はとにかく必死で、毎日お客さまのもとへ走り回っていました。」 ノイズを削除し文法を整えた状態。読みやすいですが「その人らしさ」が消えています。
推敲後 「一番大事なのは、やっぱり『情熱』ですね。当時はとにかく必死で… もう毎日、泥臭くお客さまのところへ走り回っていました。」 口癖やニュアンスを残しつつ、読みやすく再構築。意味と個性の両立を目指した状態。

ステップ10:原稿をページ化する

原稿ができあがったらWebページとして組み上げます。写真の配置・見出しの階層・余白の取り方など、デザインの段階でも読みやすさ・伝わりやすさを意識します。

実例:株式会社N.S.Dさまの「店舗オーナー様の声」

アットノエルが制作した実際のインタビューコンテンツをご紹介します。株式会社N.S.Dさんの「店舗オーナー様の声」は、いわゆるお客さまインタビューです。

株式会社N.S.D様ホームページ「店舗オーナー様の声」スクリーンショット

»株式会社N.S.D 店舗オーナー様の声
»Webサイト制作実績:株式会社N.S.D

インタビュー中の様子
N.S.D様 公式インスタアカウント(@_nextspacedesign_)より

よくある質問

Q. インタビューとアンケートはどう使い分ければよいですか?

A. アンケートは時間をかけて考えて回答してもらえる点がメリットです。一方で、回答に対して深掘りしたり追加で質問することがしにくいです。話すのは苦手だが文章は得意な人にはアンケート、書くのは苦手だが話すと魅力が伝わる人にはインタビューが向いています。目的と対象者によって使い分けることが重要です。

Q. インタビューコンテンツの制作はアットノエルに依頼できますか?

A. はい。テーマ設定・設問設計・インタビュー実施・文字起こし・編集・ページ化まで、一連の制作に対応しています。まずはご相談ください。

Q. AIが普及した今、インタビューコンテンツに価値はありますか?

A. むしろ価値は高まっています。ChatGPTなどの生成AIで誰でも記事が書けるようになった今、実在する人物が自らの体験を言葉で語るコンテンツは、AIには生成できない一次情報です。手間がかかるからこそ、他社には真似できない資産になります。

まとめ

インタビューコンテンツの制作は、テーマ設定から始まり、対象者選定・設問設計・実施・文字起こし・編集・ページ化まで10のステップで進みます。準備と編集の質がコンテンツの価値を決めます。

  • テーマと対象者の選定が最重要。ここがズレると後の工程で挽回しにくい
  • 編集では「読みやすさ」と「その人らしさ」のバランスを意識する
  • インタビューとアンケートは目的と対象者によって使い分ける
  • AIが普及した時代だからこそ、実在する人物の言葉には独自の価値がある

インタビューコンテンツの制作についてのご相談は、まずはお気軽にご連絡ください

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