ChatGPTを活用したブログの書き方

先日、実験的にChatGPTを使って、ブログ記事を書いてみました。

実際の記事:無料で素敵なホームページを作ろう!自分でできる制作方法とコツ

この記事のあとがきにも書いたのですが、ブログを書く際のサポートツールとして活用できるシーンは結構ありそうです。

その一方で、弊社のお客さまにもブログの発信をお願いすることがしばしばあるのですが、業務が忙しかったり、文章を書くこと自体が苦手であったり、なかなか更新が難しいケースも。

そんなとき、いやそんな方こそ、上手く活用できればいいなあと思い、ChatGPTを使ってどうやってブログを書くのか、簡単にまとめてみたいと思います。

そもそもChatGPTとは

まず、ご存知ない方のためにChatGPTの説明をしますね。

ChatGPTとは、OpenAI社が開発した自然言語処理技術をベースとしたAIモデルのひとつ。
大規模なテキストデータを学習、人間のように文章を生成・理解する能力を持ち、対話形式に特化させたもので、ユーザーとの対話を通じて情報提供、質問応答、会話の生成などを行うことができます。

簡単に言うと「人間のような自然な会話ができるAIチャットサービス」です。

基本的にこちらから指示や質問をして答えてもらう、という使い方になります。(この「指示」のことを「プロンプト」と言います)

つまり人の手でブログをゼロから書くのは大変だから、AIにざっくり書いてもらっちゃおうというわけですね。

この「対話型」っていうのがポイントで、例えば調べものを検索エンジンでしようと思うと、どうしてもキーワードでの検索になります。逆に言えば、知らないことは調べにくい。

どう調べたらいいのかわからない、キーワードが思い浮かばない、みたいなことも対話型であれば質問しやすいわけです。調べ物以外にも、指示を出すこともできます。

まさに本記事では、AIに指示を出してブログの執筆を進めていきます。

無料で使うこともできますので、アカウントを持っていない方は、まずアカウントを登録しておきましょう。

ChatGPT
https://chat.openai.com/auth/login

事前準備:記事のテーマを決めましょう

ChatGPTを使ってブログを書き出す前にテーマを決めます。いきなり「ブログを書いて」と指示を出しても、どんなブログを書けばいいのか、AIだって困っちゃいますからね。

ここではあなたが「設計事務所のホームページ」の「ブログ担当者」だと仮定します。

ホームページを見に来る人、見て欲しい人が検索するあろうキーワード、実際に検索されているキーワードがあるはずですね。

例えば
「設計事務所 名古屋」
「ガレージハウス 設計」
「RC住宅 愛知」
こういったキーワードをもとに、これから書くブログのテーマを決めます。

はじめは想像でもかまいません。

今回は「RC住宅 愛知」にしてみましょうか。

愛知という地域柄、耐震性に触れた内容がいいなあ。

慣れてきたら

アクセス解析等で検索ワードを調べてみましょう

GoogleAnalyticsやSearch Console等のツールで、Googleの検索ワードを確認してみましょう。
実際にどんなキーワードで検索されているのかがわかります。わからない場合はホームページの制作会社へ相談してみましょう。

サジェストの活用

Googleで検索する際に出てくる関連ワード(サジェストと言います)。
サジェストをまとめてリストアップしてくれるサービスもあります。
サジェストもキーワードの参考になります。

 

なお、こういったキーワードの選定からChatGPTを使うという手段もあるのですが、個人的にはあまり精度が良くない気がしていて、使いこなすのが難しそうだったので、今回は割愛します。

 

ChatGPTに記事タイトルをつくってもらう

テーマが決まったら記事タイトルをつくってもらいましょう。
先程決めたテーマ「RC住宅 愛知」で記事タイトルをいくつかつくってもらいます。

プロンプト

あなたがオンラインマーケティングマネージャーと仮定します。
「RC住宅 愛知」でGoogle検索する人に向けたブログの記事タイトルをいくつか教えて。

するとこんな回答が返ってきました。

ChatGPTからの回答文(記事タイトル例)

このなかから、今回書く記事のタイトルを選びます。

今回は「愛知で理想の住まいを実現!高品質なRC住宅の魅力とメリット」にしてみましょうか。

気に入らなければ「他にはない?」とプロンプトを打ち込んでみたり、質問やキーワードを変えてみましょう。

ターゲット層が知りたそうな内容であること、また、後から自分で編集する必要もあるため、ある程度自分でも書けそうなものを選ぶと良いですね。

 

ChatGPTに構成案をつくってもらう

決めたタイトルをもとに、いきなり本文を書いてもらってもいいのですが、まずざっくり構成を書いてもらいます。
こうすることでだいたいどんな内容になりそうかイメージを膨らませます。

プロンプト

「愛知で理想の住まいを実現!高品質なRC住宅の魅力とメリット」というタイトルのブログ記事の構成案を書いて。

返ってきた回答がこちら。

ChatGPTからの回答文(記事構成案)

よしよし、耐震性にも触れられそうですね(もし抜けてたら「耐震性に関する内容も追加して」とか指示をすればいいと思います)

今回はこのまま本文を書いてもらうことにしましょう。

 

ChatGPTに本文を書いてもらう

プロンプト

その構成にのっとって、各セクション500文字ずつ本文を書いて。
必要に応じて小見出しもつけて。

できあがった記事がこちら。

ChatGPTからの回答文(記事全文)

お問い合わせへの誘導まで考えてくれるとは、優秀ですねえ‥!

ちなみに1回の返答に文字数制限があるため、途中で止まってしまうことがあります。

そういう場合は「続きを書いて」と指示すればOKです(文章が微妙に繋がってない場合もありますが笑)

 

監修・アレンジする

さてこれで記事のたたき台ができました。
慣れればここまで数分でしょう。

あとはこの記事を自分の会社に置き換えて編集します。

「一般論ではそうだろうけど、うちはこういう考えだなあ」とか。
「実例としてうちの実績の写真を掲載しよう」とか。

ChatGPTがつくってくれたたたき台を読みながら、何かしら思うところや自社のサービス内容をふまえて、適宜編集・追記等すれば記事の完成。

サンプル文としてとらえて「こういうことを書けばいいのか!」と把握し、あなたの言葉でまるっと書き直してももちろんOKです。そういう意味ではAIには構成までつくってもらう、っていう使い方もアリかもしれませんね。

 

注意点・補足事項

情報として間違ってる場合もある

ChatGPTはインターネット上の情報をもとに学習していますが、情報が間違っている場合もあります。
AIが返してくれた情報を鵜呑みにしないよう注意しましょう。

プロンプトをいろいろ変えてみよう

例えば、返ってきた文章が専門的で難しいなと感じたら「中学生でもわかるように書いて」とか、プロンプトの書き方を工夫してみましょう。

SEOに効果はあるのか

AIに書いてもらった原稿がSEOに効果があるのか、気になるところですよね。

AI 生成コンテンツは Google 検索のガイドラインに抵触しますか?
AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません。検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用すると、スパムに関するポリシーへの違反とみなされます。

Google 検索で AI 生成コンテンツを禁止しないのはなぜですか?
自動化は有用なコンテンツを作成するために制作の現場で長い間使用されてきました。AI を活用することで、これまでにない面白い方法で有用なコンテンツを作成したり、コンテンツをさらに改善したりできます。

»AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンスより

上記、Google社の見解をかみくだくと「コンテンツを制作するうえでAIの活用は問題ない」ととらえることができます。

ろくに監修もせず、AIに書かせただけの記事をそのまま投稿し続ける、といったレベルになるとスパム扱いされるかもしれませんが、逆にいえば、見る人のためになるコンテンツなのであれば、人間が書こうがAIが書こうが関係ないということ。あくまで大切なのはコンテンツの中身、ということになります。

実際、AIに書かせた記事が検索エンジンで上位表示されている事例もあるようです。

 

後日追記

2024年3月5日、Google社によって検索品質評価者向けガイドラインが更新されました。
軽微な更新に留まっているようですが、注目すべきは、信頼できないとみなされるページの具体例として追加された次の部分です。

It is unlikely a human author would make these odd statements and obvious mistakes. It’s likely this content was auto-generated with no human editing. No matter how this content was created, the odd statements and factual inaccuracies make this article untrustworthy and therefore Lowest E-E-A-T and Lowest quality.

人間が書いたとは思えない不自然な表現や明らかな間違いが見受けられます。このコンテンツは、人の目を通さずに自動生成された可能性が高いです。生成方法に関わらず、不自然な表現や事実関係の誤りによって、この記事は信頼できず、E-E-A-Tの評価、ひいては品質も最低レベルと判断されます。

「不自然な表現や事実関係の誤りは、品質も最低レベルと判断される」

やはり、人の監修が必要不可欠ですね。

事実関係、つまり正しい情報を自然な表現で記載すること。これはChatGPTをはじめとしたAIに限った話ではありませんが、情報発信における基本として、あらためて念頭においておきたいところです。凡事徹底。

 

 

AIをブログを書く手助けに

いかがでしたでしょうか。

Webサイトの運用に大切な情報発信。

忙しくてなかなかブログが更新できない方に向けて、少しでもお役に立てばと思い、今話題のChatGPTの基本的な使い方についてまとめてみました。

適切な活用をして、情報発信の助けになれば嬉しいです。

 

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