ChatGPTが動かない場合の対処方法【多要素認証設定手順】

ChatGPTがChromeで動かない時 多要素認証設定手順とCookieの削除方法

本日、ChromeでChatGPTを使おうと、いつものようにログインし、プロンプトを入力しても何も反応せず‥。特にエラーメッセージも出ないのでどうしたものかと困っておりました。

調べてみると、昨日(2024年3月8日)から「ChatGPTが動かなくなった」という事態が多発しているようです。

どうやらChatGPTの認証方法が変わったことのによる影響のよう。

ChatGPTを開発・運営しているOpenAI社公式Xアカウントにて、多要素認証方式が実装されたことが案内されていました。

You can now add extra security to your ChatGPT and API accounts by turning on multi-factor authentication. Set it up in account > settings.

多要素認証を有効にすることで、ChatGPT および API アカウントに追加のセキュリティを追加できるようになりました。アカウント>の設定で設定します。

OpenAI 公式Xアカウントより

うちのお客さまでもChatGPTを使っている方がいらっしゃいますし、お困りの方も多いでしょう。

多くの場合、「多要素認証の設定」か「Cookieの削除」、あるいはその両方をすれば解消すると思いますので、本記事では、その手順をご説明します。

多要素認証を有効にする

まずは今回実装された多要素認証を有効にしてみました。

前述したOpenAI社のポストにもGIFアニメで多要素認証を有効にする手順の説明がありますが、よくわからないという方も多いと思います。

多要素認証とは

多要素認証とは、ユーザーの身元確認のため、複数の要素を組み合わせて認証を行うセキュリティ手法のことです。多要素認証を導入することで、不正アクセスを防止し、セキュリティの強化を図ることが可能です。

ネットサービスをよく使う方であれば、経験されたことがあるかもしれませんが、通常のログインID・パスワードに加えて、スマホのSMSに送られてくるワンタイムパスワードで認証する、といった手法もそのひとつです。

ChatGPTの多要素認証 設定手順

設定画面から多要素認証を有効にします。

画面左下のアカウント名をクリックし、「設定」を開きましょう。

解説用ChatGPTスクリーンショット

設定画面が開いたら、多要素認証の「有効にする」をクリック。

解説用ChatGPT設定画面スクリーンショット

多要素認証でのログイン手順

多要素認証を有効にすると、ログイン画面に切り替わります。
ID(メールアドレス)とパスワードを入力し次へ進みます。

解説用ChatGPTログイン画面スクリーンショット

すると、次のような画面になります。

解説用ChatGPTログイン画面スクリーンショット

画面内の説明にあるように、認証アプリでQRコードを読み込みます。

認証アプリを使ったことのない方は「Google Authenticator」というアプリがオススメです。

iPhoneの方は「App Store」から、Androidの方は「Goole Play」から、ダウンロード&インストールしてください。

 

お使いのスマートフォンにてGoogle Authenticatorを開くと、下記のような画面が表示されるはずです。

表示されている数字は、僕がGoogle Authenticatorに登録してある他サービスのワンタイムパスワード。

このように、登録したサービスごとのワンタイムパスワードを管理できるアプリです。

右下の「+」をタップして、ChatGPTを登録しましょう。

解説用Google Authenticatorスクリーンショット

 

解説用Google Authenticatorスクリーンショット

「QRコードをスキャン」をタップして、先程の画面中央にあるQRコードを読み込みます。

解説用ChatGPTログイン画面スクリーンショット

すると、Google Authenticatorで、OpenAIのワンタイムパスワードが表示されます。

解説用Google Authenticatorスクリーンショット

このパスワードを「ワンタイムコード」の欄に入力し「続ける」をクリックします。

解説用ChatGPTログイン画面スクリーンショット

すると次のような画面に切り替わります。

画面に記載のあるように、中央に表示されているリカバリーコードをメモ帳などに保存しておきましょう。

「コードを安全にチェックしました」にチェックを入れ「続ける」をクリックすればログインできます。

解説用ChatGPTログイン画面スクリーンショット

 

今後ログインする際は、このようにスマホの認証アプリを併用してログインしましょう。

 

Cookieを削除する

ただし、多要素認証の設定をしただけでは、まだChatGPTを使えるようにはなりませんでした。

認証方式が変わったことにより、それまでのCookieのデータを削除しないと、ChatGPTがうまく動かないようです。

Cookieとは

Cookieとは、主にWebサイトやWebサービスにおいて、ユーザーを識別し、ユーザーの設定や行動履歴等を記憶するのに使用されるデータのことです。このCookieを利用して、ウェブサイトは各ユーザーに合ったコンテンツを提供できたりします。

身近な例だと、ECサイトの「注文履歴」「最近チェックしたアイテム」などですね。

このCookieが原因で、ChatGPTがうまく動かない原因になっている可能性があります。

次のいずれかの方法でCookieを削除してみましょう。

Google Chrome の「設定」からCookieを削除する場合の手順

ここではGoogle Chrome の場合の、Cookieの削除の手順をご説明します。

まずは、Chromeのウィンドウ右上にある「︙」から設定画面を開き、「プライバシーとセキュリティ」の画面へ進みましょう。

解説用GoogleChrome設定画面スクリーンショット

次に「サードパーティ Cookie」をクリック。

解説用GoogleChrome設定画面(プライバシーとセキュリティ)スクリーンショット

「すべてのサイトデータと権限を表示」をクリック。

解説用GoogleChrome設定画面(プライバシーとセキュリティ)スクリーンショット

「openai.com」を検索して、ゴミ箱アイコンでCookieが削除できます。

解説用GoogleChrome設定画面(プライバシーとセキュリティ)スクリーンショット

解説用GoogleChrome設定画面(プライバシーとセキュリティ)スクリーンショット

Google Chrome 拡張機能「Cookie Remover」で削除する場合の手順

Chromeのアドオンでも簡単に削除できるようです。

日本向けOpenAI障害情報Xアカウントのポストを参考にしてください。

 

 

ここまででご説明したように、多要素認証を設定し、Cookieを削除したら、今までどおりChatGPTが使えるようになりました。

ただ、人によっては、これでも動かない場合もあるようです。

 

注意点 アルファ版には参加しない

日本向けOpenAI障害情報Xアカウントには、このようなポストがありました。

 

アルファ版への参加はまだしない方がよさそうです。

 

それでもChatGPTが動かない場合

それでもダメな場合は、ブラウザのキャッシュデータを削除してみてください。

手順は「ブラウザキャッシュの削除方法」を参考になさってください。

 

また、ChatGPTの言語設定を「自動検出」にすると、動くようになったというケースもあるようです。

多要素認証の設定の際にご説明した設定画面で、言語設定も変更可能です。

解説用ChatGPT設定画面スクリーンショット

 

なお、一度動くようになっても、しばらく使っているとまた動かなくなる、といったケースも時々あるようです。

その場合は、もう一度、Cookieを削除のうえ、ChatGPTへログインしなおしてみてください。

 

おわりに

ChatGPTの登場で、AIを仕事に活用する人がかなり増えてきました。それに比例して、こういったケースでは困る人もたくさんいらっしゃいますよね。

このブログを読んで「解決したよ!」「助かった!」という方が一人でも増えれば嬉しいです。

同じように困っている方に向けて、ぜひSNSでシェアしてあげてくださいね。

ではでは!

アットノエルの水上でした。

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