誰でもできるWebサイトの企画・設計。必要なページと情報の考え方を解説
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この記事は2020年5月、新型コロナウイルスの影響で多くの事業者が「この時間にできることをやろう」と動き始めた時期に書いたものです。WixやAmebaOwndなどのツールで自分でサイトを作ろうという方が増えたタイミングでした。制作するかどうかに関わらず、「どんなページをつくり、何を載せるか」という企画・設計の考え方は、Webサイトの質を左右する最も重要な工程です。本記事では、その基本的な考え方を、カフェを例にわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 企画・設計とは「どんなページをつくり、何を載せるか」を事前に整理すること
- サイトに載せる情報は「必要事項」「比較材料」「安心材料」の3種類に分けて考える
- 「見てほしい人が、どんなことを考えるか」を徹底的に想像することが設計の核心
- この考え方は自作でも制作依頼でも共通して重要
この記事が向く人・向かない人
向く人
- Webサイトの企画・設計とはどういうものか知りたい方
- どんなページが必要か・何を載せればいいか悩んでいる方
- 制作会社に依頼する前に基本的な考え方を理解しておきたい方
向かない人
- 設計の技術的な詳細(IA・UXデザインの専門的な手法)を求めている方
目次
Webサイトの企画・設計とは何か?
企画・設計とは「どんなページをつくり、それぞれのページにどういった情報を載せるかを事前に整理すること」です。いきなりデザインや制作を始めるのではなく、あらかじめ構成を考えておくことで、わかりやすいサイトができあがります。
逆に言えば、この工程を省くと「どこに何が書いてあるかわかりにくい」「必要な情報が見つからない」「なんとなくまとまりのない」サイトになりがちです。デザインを磨く前に、情報構造を整えることが先決です。
どんなページが必要かはどう考えればよいのか?
必要なページは「ターゲットとなるユーザーが必要としている情報」から逆算して考えます。ここでは「都心から少し離れた郊外にあるカフェ」を例にして考えてみましょう。
- 主な客層:近くに住む主婦層
- サイトの目的:隣町や通りがかりの人に知ってもらい、来店してもらうこと
- 競合:近くにいくつかの飲食店がある
この前提でサイトに必要な情報を考えると、大きく3種類に分けられます。
載せるべき情報は「必要事項・比較材料・安心材料」の3種類
必要事項:来店するために最低限必要な情報
ユーザーがお店に来るために欠かせない基本情報です。「今日は定休日じゃないかな」「営業時間は何時まで?」「場所はどのあたり?」これらの疑問に答えられていないサイトは、それだけでお客さまの来店機会を失います。
- 所在地・アクセス方法
- 営業時間・定休日
- 電話番号・予約方法
比較材料:他店ではなく自分のお店を選んでもらう理由
「このエリアで検索したら他にもお店が出てきた。どこに行こうか?」そう考えるユーザーに対して、自店を選ぶ理由を提示する情報です。
例えば、紅茶にこだわっているカフェなら、メニューページでこだわりの紅茶を大きく掲載し、どんな産地のどんな茶葉をなぜ選んでいるのかを詳しく説明することで、「紅茶が目当てならここに行こう」という判断につながります。こだわり・強み・他店との違いを具体的に伝えることが比較材料です。
安心材料:来店をためらう理由をなくす情報
「行ってみようかな」と思っているユーザーの不安や疑問を解消する情報です。
「子ども連れでも大丈夫かな?」「駐車場はあるのか?」「どんな雰囲気のお店?」「フードメニューはどんなものがあるの?」こういった疑問に答えられていないと、「よくわからないから他のお店にしよう」という判断につながります。Q&Aページや店内写真・スタッフ紹介なども、この「安心材料」に分類されます。
設計で最も大切なことは何か?
「見てほしい人が、見るときにどんなことを考えているかを徹底的に想像すること」です。ユーザーがどんな言葉で検索し、どんな疑問を持ち、何を見て「行こう」「問い合わせよう」と決めるのかを想像し、その答えをサイトに用意することがWebサイト設計の核心です。
実際のお客さまの声や、よく受けた質問・問い合わせの内容は、この設計に直結します。「お客さんがアレルギーを気にしていた」という体験があれば、メニューページにアレルギー情報を載せる。こういった積み重ねがわかりやすいサイトをつくります。
よくある質問
Q. 制作会社に依頼する場合も、企画・設計はクライアントが考えるのですか?
A. 基本的には制作会社が主導して一緒に考えます。アットノエルでは、ヒアリングを通じてターゲット・目的・必要なページを整理し、ワイヤーフレームとして構成案を作成します。「何も決まっていない」状態でも問題ありません。
Q. 必要事項・比較材料・安心材料の3分類は、どんな業種にも使えますか?
A. 基本的な考え方はどんな業種・サービスにも応用できます。BtoB・採用サイト・ECサイトなど目的が異なる場合も、「ユーザーが意思決定するために必要な情報」という軸は変わりません。
Q. まずどこから手をつければよいですか?
A. 「誰に来てほしいか(ターゲット)」と「サイトで達成したいこと(目的)」を先に決めることをオススメします。これが決まると、必要なページ・掲載する情報が自然と絞り込まれます。
まとめ
Webサイトの企画・設計とは、「どんなページをつくり、何を載せるか」を事前に整理することです。設計の質がサイトのわかりやすさを直接左右します。
- 載せる情報は「必要事項・比較材料・安心材料」の3種類で整理する
- 「見てほしい人が何を考えているか」を徹底的に想像することが核心
- いきなり完璧にしようとせず、まず立ち上げて改善を続けることも有効
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2006年よりWebサイト制作・運用に携わる。2012年名古屋市にて株式会社アットノエルを創業。
建築・医療・製造業・士業・商社・小売業等、中小企業から上場企業まであらゆる業種のWeb活用を支援し、主にWebサイトの企画や運用サポート、お客さまの相談役を担っています。
「最適化」と「情報整理」が得意です。
»著者プロフィール
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