正しい検索結果を見る方法とGoogleパーソナライズド検索について

お客さまとSEOのお話をしている際、お客さまのPCと僕のPCとで検索順位が異なり、話が食い違うことがあります。

これは、パーソナライズ、つまりユーザーの趣味嗜好に合わせて最適な検索結果にGoogleがカスタマイズしているから。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、同じキーワードで検索しても、Googleの検索結果は端末やユーザーによって異なります

普段使う分には便利な側面もあるのですが、正しい検索結果を知りたい場合、SEO対策をしている場合には、効果検証の妨げとなってしまうこともあります。

正しい検索結果を調べるにはどうしたらいいのか。

正確な順位測定をするための有料ツール・ソフトなどもあるのですが、今日は無料でかんたんに確認できる方法についてご紹介したいと思います。

検索順位の数え方

ご存知の方も多いと思いますが、はじめに少しだけ注意点を。

検索結果には広告枠というものがあります。

これらはあくまで広告、つまり広告費を支払って出稿している枠ですので、本来の検索順位とは別枠です。

広告枠を含めて順位を数えるのはやめましょう。

 

Google検索結果における広告枠
「スポンサー」と表記のあるものは広告です

 

 

Googleのパーソナライズド検索について

次に冒頭でも少し触れましたGoogleの「パーソナライズド検索」について説明します。

今のGoogleは、簡単に言えば「その人に最適な検索結果を表示する」という仕様です。

その人の閲覧履歴や検索履歴、あるいは位置情報等をもとに、検索結果を変化させています。

わかりやすい例を挙げます。

例えば、Googleで「カフェ」と検索してみます。

するとうちの事務所近くのカフェの情報、名古屋のおすすめカフェの記事なんかが上位にヒットします。

検索地点が名古屋である以上、どんなにSEO的に強いサイトであったとしても、北海道にあるカフェのサイトは上位にきません。

「カフェ」のGoogle検索結果

これは僕が今検索している場所、位置情報による影響です。

»パーソナライズと Google 検索結果 – Google検索 ヘルプ

パーソナライズ機能をオフにする方法

このパーソナライズ機能はオフにすることができます。

前述したGoogleの公式ページにも簡単に手順が載っています。

ただし、位置情報の影響だけは除外できないため「普通に検索するよりは正確」といったところです。

 

1.検索結果画面にて右上の「歯車マーク」をクリック

 

2.「その他の設定」をクリック

 

3.「アカウントに基づく情報」をクリック

 

4.「アカウントに基づく情報の表示」の右側にあるスイッチをクリックし、オフにする

 

シークレットモードで見てみよう

とはいえパーソナライズ機能は、普段使う分には便利な機能。

普段はオンにしておきたい、という方も当然みえるでしょう。
自社のWebサイトの表示順位を確認するたびに、オン・オフ切り替えるのは面倒です。

そこで、簡易的な方法としてオススメなのは「シークレットモードで検索する」というもの。

今の主要なブラウザにはその名称に差はあれど(例:プライベートモード等)、同様の機能が備わっています。

シークレットモードは履歴も残らず、Googleをはじめとした各種Webサービスからもログアウトされた状態で閲覧できます。
※各種サービスへログインすること自体は可能なので、順位をみたいときはログインしないようにしてください。

これも、位置情報の影響だけは除外できないため、やはり「普通に検索するよりは正確」といったところですが、正しい検索順位の目安としては充分参考になるでしょう。

ブラウザ別シークレットモードのショートカット

ブラウザ / OS Windows Mac
Google Chrome Ctrl + Shift + N ⌘ + shift + N
Mozilla Firefox Ctrl + Shift + P ⌘ + shift + P
Safari ⌘ + shift + N
Microsoft Edge Ctrl + Shift + N ⌘ + shift + N

 

Google Analyticsで見てみよう

制作会社さんにもよるかもしれませんが、Webサイト制作時、リニューアル時に必ずと言っていいほど導入するツールに「Google Analytics」「Search Console」があります。

どちらもGoogleから提供されているサービスで、アクセス解析や、WebサイトがGoogleに正しく認識されているかどうか管理・把握するためのツールです。

これら2つのツールを連携させておくと、Google Analyticsにて、

  • どんなキーワードで検索結果に表示されたか
  • そのうち、どれくらいクリックされたか
  • 各キーワードの平均順位

等のデータを確認することができます。

なおこの方法は、先程のシークレットモードのように「パーソナライズ検索の影響を受けないようにする」という検索方法とは違い、「パーソナライズド検索されていることも含め、各ユーザーが検索して表示された平均順位を確認する方法」となります。

Google Analyticsのオーガニック検索クエリ画面

Google Analyticsへログインし「レポート > Search Console > クエリ」という画面から確認することができます。

Google Analyticsを見たことがないという方は、そのサイトをつくった制作会社さんへ問い合わせてみましょう。

 

検索順位確認に便利なアドオン

少し本題からはそれますが、検索順位確認に便利なアドオン(ブラウザの拡張機能)をご紹介しておきましょう。

検索順位が上位であれば、一見して何位なのかわかりやすいのですが、2ページ目前後だと数えるのが少し面倒だったりもします。

そんな時にオススメなのが「Display Ranking」というアドオン。

Googleの検索結果に順位を追加表示してくれます。

もちろん広告は無視して純粋な検索結果だけをカウントしてくれるので、地味に便利です。

もしよかったら下記よりインストールしてみてくださいね。

»Display Ranking – chrome ウェブストア

 

 

おわりに

いかでしたでしょうか。

パーソナライズ検索の影響をできるだけ受けない状態で調べる方法、また、ユーザーごとの平均検索順位の確認方法をご紹介させていただきました。

パーソナライズド検索は便利な機能ですが、そういう意味では、誰しも同じ検索順位が表示されていた時代に比べて、「純粋な検索結果」というものの重要性が薄くなったとも言えます。

簡易的に調べる場合はシークレットモード、きちんと調べるときはGoogleAnalytics、といった使い方をされると良いかと思います。

あくまで、同一の環境で各施策の効果があったかなかったかを確認する、ということが大切ですね。

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